2015年4月7日火曜日

昨日の富士山の【農鳥】と【吊るし雲】



(富士山ライブカメラ)

昨日、富士山の北西斜面に、鳥の形をした残雪
【農鳥】が、例年より一カ月以上も早く出現しました。    
この【農鳥】は、地元の人たちの農作業の
始まりを告げる目安とされて来ました。


(富士山ライブカメラ 提供)

富士山が世界遺産に登録された同年の
2013年11月23日の【鳳凰】です。

農鳥と同じく雪形ですが、富士山の山頂に向って頭を掲げ
翼を大きく伸ばし、長い尾を見事に靡かせた姿は
伝説の霊鳥と呼ばれるのに相応しく、日本に吉兆が訪れると
期待されました。



富士山の東側に【吊るし雲】が長時間発生していました。
甲府盆地からは、霞がかっていて写真に撮れなかったので
富士山ライブカメラ (精進湖14:20画像)


レンズ雲も吊るし雲も上空の強い風が要因で発生します。

気象庁ウィンドプロファイラ(時間-高度断面図)
 <観測地点河口湖>より 

ウィンドプロファイラで観測した上空の風のようすを
横軸に観測時刻、縦軸に海抜高度で表した図です。
矢印の長さは風速(長いほど風が強い)矢印の方向は風向を示します。 
また、上下方向の鉛直速度を色で表します。
上昇流は赤系色で、下降流または降水は青系色で表現されます。
表示している風向風速は、観測前10分間の平均値です。

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今月、4日の富士山観測データ 
地震波形スペクトル画像 (富士鳴沢(FJNV) 
(20:00~21:00)です。
防災科学技術研究所 提供

この連続して発生した揺れの長い波形は
低周波地震なのでしょうか?
だとすると…何に関連したものかが気になります。


★追記…4月14日 12:30



富士山観測データ 震源分布図
 防災科学技術研究所 提供

分布図をみると、4日に低周波地震が発生しています。
これに該当する連続波形でしたが、一時的なものであっても
マグマへの影響は、推定できません。
より精度の高いシステムの開発が
待たれるところですね。



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