2015年10月29日木曜日

富士山東側に発生した【吊るし雲】の見え方


27日に富士山の東側に発生した【吊るし雲】の発生時間を、富士山ライブカメラで確認すると 
26日21:00~翌日27日10:00頃まで
長時間発生し続けていた事が分かりました。 

★雲は観測する場所によって、まったく違った形状に見えることがあります。


★雲画像を【電車】に例えて解説すると   
(画像は、2枚とも同じ時間帯のモノを引用)

甲府盆地(北側)からの画像では…
電車を真正面から見た場合と同じで【顔】の部分
(フロントマスク)を見たことになります。 ↓ 【吊るし雲】





山中湖方面(東側)からの画像では、電車の【車両】部分を
真横から見たことになります。 ↓ 【帯状のレンズ雲】

富士山ライブカメラ(山中湖平野)



レンズ雲系は、長時間にわたり同じ場所で発生し続けていますが
観測する場所を別方向に移動するのは、時間的に大変ですので

ライブカメラ等を活用すると、多角的な考察が出来ると思います。




2015年10月27日火曜日

富士山東側の【吊るし雲】と【放射状巻雲】




富士山の東側に発生していた【吊るし雲】です。
今朝6時50分

シュッと尾を引いて、その先端が薄く虹色(右幻日)に発色
その美しさに、おもわず声をあげてしまいました。



ベランダで確認すると、東方向に連なって
何個も発生していたので、再びビックリです! (7:04)

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この場所は、たびたび山梨県東部・富士五湖を震源とする
地震を引き起こしている【道志川断層】があります。
 
先日(10月25日 17時15分頃)、ここを震源とする
M4.4 震度3の地震が発生しました。

地形的な特徴もあり、気象要因としては
強風による【吊るし雲】ですが
【地震雲】の可能性も捨てきれませんので
検証範囲に入れて置きます。

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八ヶ岳の上空にも【吊るし雲】 10:02


お昼の空は【巻雲】が発生して賑やかになって来ました。

北西方向の巻雲は【放射状】になっていますが
遠近効果によるもので
実際は、平行して発生しています。
【ジェット巻雲】かも知れません。

甲斐駒ケ岳方向 (12:10)


Aqua衛星画像03:42(UTC)日本時間+9

ジェット気流に伴う巻雲を、ジェット巻雲といいますね。
 
ジェット巻雲には、シーラスストリークと
トランスバースラインがありますが
トランスバースラインは、ジェット気流の強風域に
垂直な方向に並ぶ波状の巻雲で
シーラスストリークは、ジェット気流の強風域に
平行な方向に並ぶ細長い筋状の巻雲です。

この特徴的な雲のラインを、衛星画像と
高層天気図を参照すると
【シーラスストリーク】と言えると思います。



2015年10月26日月曜日

巻雲と幻日



3時のティータイムに富士山方向を見ると、こんな直線的な
【巻雲】が多数発生していました。15:06



同時刻の巻雲を観察方向を変えてみると、【放射状巻雲】に見えますね。
甲斐駒ケ岳方向 15:06
ジェット気流によって出来た【巻雲】かも知れません。

雲は、見る位置によって形状がまったく違って見えるので
面白くて止められません。【放射状】に見えている雲も
遠近効果によるもので、実際には、平行して発生しています。



もしかして…巻雲に大気光学現象の何かが出現するかも、と
期待していたら…出ました♪  久し振りの【幻日】です。
 16:07


16:09


南アルプス方向(西)の飛行機雲と【幻日】
16:09





2015年10月20日火曜日

帯状レンズ雲と巻雲



東部・富士五湖(河口湖)は、PM2.5の分布が多く、一日中霞んでいて
富士山は、薄っすらとしか見えません。




お昼休みに富士山方向を見ると、飛行機雲が何本も発生していた。

その飛行機雲が巻雲に変化した後に、風の影響を受けて
見る見るうちに、富士山の後ろ側から長野方向まで続く
長くて太い【帯状のレンズ雲】になって発生し続けていました。 12:35

その変化は【地震雲】かな、と思うほど迫力がありました。
これが【帯状形地震雲】と想定すると、雲が長いほど発生が近く
雲の幅が太く、色が濃いほど地震の揺れが大きく
雲の東西南北、四方向が震源地となる可能性があるそうです。



高知大学気象衛星画像12:00

太平洋側の東海から関東南部にかけて、
帯状の雲の発生が確認できますね。


夕方の【巻雲】16:27


長野南アルプス方向の巻積雲に【彩雲】が…16:29



【毛状雲】と夕陽 16:29


2015年10月19日月曜日

巻積雲の【蜂の巣状雲】







夕方の南アルプス方向に【巻積雲】を発見! 
16:53

カメラを取りに行って戻ると、綺麗に並んだ巻雲?
さざ波の様に横に並んでいるので【巻積雲の波状雲】でしょうか。 
不思議な模様です! 

暫く観察していると…【巻積雲】が【蜂の巣状雲】に変わり
【薄明光線】が射して、今日の夕方のイベントが終了しました。 
16:55




2015年10月15日木曜日

飛行機雲由来の【巻雲】



飛行機雲が発生して、なかなか消滅しない時は
お天気が悪くなると言う【ことわざ】がありますが、こんな美しい【巻雲】に
変化すると嬉しくなってしまいますね。 

(東)東京方向11:24


少し時間が経過して…真上に見えた
飛行機雲由来の【巻雲】 11:32 (上記と同じ雲)




2015年10月11日日曜日

富士山初冠雪


夕方、姿を現した富士山でしたが、甲府盆地からは山頂が白っぽく見えていても
雲なのか、雪なのか?判りませんでした。
そこで…【富士山ライブカメラ】を覗くと・・・来ました【初冠雪】♪♪
因みに、昨年は10月16日でした。



富士吉田市内(16:38) モノトーンの美しさ


忍野高台カメラ(16:36) 高積雲(ひつじ雲)とツーショット


本栖湖千円札カメラ(17:18) 山頂に夕陽のスポットライト

ネットでは、すでに初冠雪の写真が載っていますが
甲府地方気象台は11日、富士山の初冠雪を観測したと発表しました。


明日の朝が楽しみですね♪




翌日10月12日 甲府盆地からの初冠雪の富士山




2015年10月7日水曜日

富士山 大沢崩れの【風食】



甲府盆地から…9:38


富士山ライブカメラ(本栖湖) 10:00

先月9月30日に、富士山の西側斜面にある【大沢崩れ】で
午前9時頃から砂煙が立ち上がり
甲府盆地の自宅からも、斜面に沿って
白い砂煙が確認できました。

今朝も【大沢崩れ】から薄っすらと
白い砂煙(風食)が見えています。

砂煙の発生に付いては、強風により砂が
巻き上げられたことが原因ですが
美しい富士山が崩落等によって
これ以上姿が変わらないように
願わずには居られません。

気象庁によると、富士山の標高2450m以上は
露岩地帯で、風食作用が著しく
特に西斜面の【大沢崩れ】では崩壊が激しいそうです。

今後も注視して観察して行きたいと思います。




ウィンドプロファイラで観測した上空の風のようすを
横軸に観測時刻、縦軸に海抜高度で表した図です。

矢印の長さは風速(長いほど風が強い)
矢印の方向は風向を示します。
また、上下方向の鉛直速度を色で表します。
上昇流は赤系色で、下降流または降水は
青系色で表現されます。
表示している風向風速は、観測前10分間の平均値です。

気象庁ウィンドプロファイラ(時間-高度断面図) <観測地点河口湖>

カメラに収めた時間帯、海抜高度1500mから2800m付近に
北寄りの風が発生していたことが分ります。



先月9月30日 
富士山ライブカメラ(本栖湖)10:00



気象庁ウィンドプロファイラ(時間-高度断面図) <観測地点河口湖>
2015-9月30日

当日も、9:30頃から北寄りの風が吹いていた事が窺えますね。



今日の夕方…美しい【赤富士】 17:18




2015年10月4日日曜日

富士山上空の【巻雲】




今朝、富士山の上空に、美しい巻雲が出現!

久しぶりの美しい【巻雲】に感動です♪
その後、ゆっくりと東に移動して行きました。6:55



富士山ライブカメラ(河口湖北岸7:00)

ライブカメラで見ると、より美しいですね。
逆さ富士もクッキリと・・・



高知大気象衛星画像7:00




2015年10月2日金曜日

【高積雲】の尾流雲と層状雲



今朝の美しいシルエットの富士山です。
上空の暗い灰色の雲に【尾流雲】が発生していました。9:20



甲府盆地の南西方面には、【高積雲の尾流雲】が
空の広い範囲に出ています。 9:22



やがて富士山上空に、厚い層状の【高積雲の層状雲】が広がって来ました。

観測した甲府盆地(地上)から見ると、雲が壁の様に立って見えていますが
 実際は、水平に拡がった厚みのある、一枚の板のような雲なんですね。10:12



高知大学気象衛星画像 10:00


気象庁天気図 9:00

前線が関東では、東海上から伊豆半島に伸びていますが、この前線に沿って
【高積雲】の発生がみられますが、今朝の【尾流雲】は
寒冷前線通過に伴ったものだったのですね。


その後、富士山方向の【高積雲】がモヤモヤした
【尾流雲】に変化し、消滅して行きました。11:23