2016年1月31日日曜日

【蜂の巣状雲】と【層積雲の層状雲】



甲府盆地上空に、高積雲らしき雲が、はやい速度で形を変えて発生していました。
帯状の【レンズ雲】かな?、と観察していると
【蜂の巣状雲】になって、やがて消滅して行きました。 8:45


普段あまり見かけない場所に発生しているのが気になって
気象庁ウィンドプロファイラで調べてみました。

気象庁ウィンドプロファイラ(時間-高度断面図) 
<観測地点河口湖>

ウィンドプロファイラで観測した上空の風のようすを、横軸に観測時刻、
縦軸に海抜高度で表した図です。
矢印の長さは風速(長いほど風が強い)、矢印の方向は風向を示します。
また、上下方向の鉛直速度を色で表します。上昇流は赤系色で、
下降流または降水は青系色で表現されます。
表示している風向風速は、観測前10分間の平均値です。

高度7000m付近で、強風が吹いています。



層状の雲 9:22




その後、西から分厚くて迫力のある雲が移動して来ました。
気象の雲形の分類としては【層積雲の層状雲】ですね。
水平に広がって、青空を二分しています。 10:10

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

一方で、この様に、青空をハッキリと二分するような雲は【地震雲】としてnetで見かけ
検証して来ましたが、東北や北海道の太平洋側の海沿いでの発生があり
その後に大きめの地震がありましたので、【地震雲】の可能性も有り、として
検証範囲に入れて置きます。

雲の端のライン上…長野、山梨、伊豆箱根方面、が震源地の可能性があります。
※(あくまでも瑠璃個人の推測です。)


【富士山ライブカメラ】等で確認すると、発生時間は10:00頃から16:00迄
長時間にわたって発生し続けていました。



高知大学気象衛星画像 10:00
(画像を一部修正しました)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

※追記…2月5日 20:03

2016年2月5日 7:41分頃
震源地 神奈川県東部 最大震度4 M4.6 深さ30Km
上記の地震が発生しました。

観測して5日後に、震源地とほぼ近くで地震の発生がありました。

発生高度2000m以下の下層雲で、断面が断層のように厚みがあり
広い範囲にわたって発生し、空を二分する様なものは注視して
経過を観察する必要があります。



2016年1月27日水曜日

【層状雲】と【巻層雲の毛状雲】




夕方、南西方向から層状の雲が移動して来ました。
雲片の大きさが【高積雲】にも【巻積雲】にも見えて判断に迷います。16:54

富士山付近まで来れば【富士山ライブカメラ】で確認できます。



富士山ライブカメラ(河口湖北岸)16:45

ここでは、風向きにより高度の違う雲が織物の様にクロスしていますね。
…とすると、高積雲の【二重雲】でしょうか。
波状になっている所もありますが、これも風の悪戯ですね。


高知大学気象衛星画像 17:00


気象庁天気図 15:00



西(長野南部)方向の【巻層雲の毛状雲】です。
巻雲にも見えますが、シュッと伸びやかで美しい毛状ですね。16:56




2016年1月22日金曜日

【高層雲】と夕方の【飛行機雲】




朝7時、富士山上空の【高層雲】です。

朝陽に薄っすらとオレンジ色に染まっています。
ずっ~と見ていたいのですが
そうはいきませんね。



高知大学気象衛星画像 7:00


気象庁天気図 6:00





16:26

夕方の富士山方向は、飛行機雲が膨張して
巻雲や巻積雲に変化した後に
【高層雲】と同化して富士山より南(伊豆方面)に
層状に変化していました。 



高知大学気象衛星可視画像17:00

駿河湾と伊豆半島をまたぐ様に、
広がった層状の雲が発生していますね。

※週末は、強い寒気や大雪になる所も
あるようですので、ご注意下さい。


※追記…今朝がた伊豆半島付近を震源とする二つの地震が発生しました。
  地震雲と関連があるのかどうか分かりませんが記録して置きます。(12:55)

2016年1月23日 1時33分頃
震源地 相模湾  最大震度3 深さ10Km 

2016年1月23日 5時34分頃
震源地 伊豆東半島方沖 最大震度3 深さ10Km


2016年1月17日日曜日

富士山方向の【肋骨雲】




今朝の富士山方向の羽根の様な雲です。
空の一番高いところに発生する【巻雲】に入り、上層の雲です。

【羽根雲】は、分類では【肋骨雲】になりますが、どちらかと言うと
今朝の雲は【肋骨雲】に見えますね。

朝陽が当たって美しく輝いています。 (7:10)



気象庁天気図6:00

発達した南岸低気圧と前線が接近しています。

※明日は、関東甲信と東北の太平洋側で大雪になる模様ですので
 注意が必要ですね。




2016年1月15日金曜日

波状雲



16:20

夕方、西方向から層状の雲が移動してきました。
濃密巻雲かな?と見ていましたが
波状の様な…毛状雲にも見えます。





富士山方向にまで流れて来ると【波状雲】ですね。


観察する位置によって
波状雲にも毛状雲にも見えますね。


西方向の南アルプス上空には
【左幻日】が見えています。



高知大学気象衛星画像 16:00

九州、四国、東海にかけて、西から
長い帯状の雲が移動しています。

これは、気象庁の気象衛星画像の
動画でも確認できました。



気象庁天気図 12:00

天気図から…低気圧、前線、気圧の谷の接近
などの要因が考えられますね。





2016年1月11日月曜日

今朝の波状雲と内暈(ハロ)




今朝の富士山方向に発生していた【波状雲】です。7:10

薄くうっすらと写っているのは【巻層雲の波状雲】でしょうか…
魚の骨の様で【肋骨雲】にも見えますね。

その下に、さざ波の様な【巻積雲の波状雲】が流れています。
太陽高度によって、低い位置にある雲は暗く写っていますね。



南西、神奈川方向に帯状の雲です。飛行機雲が変化したものかも知れません。

この後も西方向に走行した飛行機雲が膨張した後に
南西からの風に煽られて向きが南北に変わり、何本か
並んで流れていたので、上層は強風が吹いているんでしょうね。



気象庁ウィンドプロファイラ(時間-高度断面図) 
<観測地点河口湖>

ウィンドプロファイラで観測した上空の風のようすを、横軸に観測時刻、
縦軸に海抜高度で表した図です。
矢印の長さは風速(長いほど風が強い)、矢印の方向は風向を示します。
また、上下方向の鉛直速度を色で表します。上昇流は赤系色で、
下降流または降水は青系色で表現されます。
表示している風向風速は、観測前10分間の平均値です。

上空では、7:00頃から8000m付近で南西寄りの強風が吹いていますね。




その後に【巻層雲】が発生していたので、もしかしてハロが出ないかな…と思っていたら
巻層雲に【日暈】の半分が覗いています。7:50



そして、富士山の上空に【右幻日】も…7:52





2016年1月8日金曜日

富士山の笠雲


今日の富士山の笠雲は、9:30~15:30頃まで発生が見られました。
山頂から少し離れて発生していますので、【離れ笠】ですね。
笠雲も【レンズ雲】の仲間になりますが、風の影響を受けて長時間にわたり
実に面白い形に変化して行きました。

【富士山ライブカメラ】で今日の【笠雲】をピックアップしますね。


忍野富士 10:00

本栖湖 10:03

小山町須走 11:40

河口湖船津 12:11

小山町須走 12:20  



気象庁ウィンドプロファイラ(時間-高度断面図) 
<観測地点河口湖>

ウィンドプロファイラで観測した富士山上空の風のようすを、
横軸に観測時刻、縦軸に海抜高度で
表した図で調べてみました。

矢印の長さは風速(長いほど風が強い)
矢印の方向は風向を示します。
また、上下方向の鉛直速度を色で表します。上昇流は赤系色で、
下降流または降水は青系色で表現されます。
表示している風向風速は、観測前10分間の平均値です。



富士山の北西斜面に鳥の形をした残雪
【農鳥】が早くも出現しました。

【農鳥】は、地元の人達の農作業を始める目安とされて来ましたが
今年は暖冬で、降雪量が少ないんですよね、、、
なので…今は【鳥形】と言えるかも知れませんね。

富士山ライブカメラ 13:50





2016年1月2日土曜日

朝焼けと帯状の雲




新年二日目の朝焼けです。 (6:52)

ブログも、始めてから一年が過ぎました。
ご覧下さっている皆様に感謝致します。

瑠璃は、何時も「空を観察する人」で在りたいと思っています。
今年も、どうぞヨロシクお願い致します。m(__)m

大晦日の紅白歌合戦に念願のX-japanが出演!
やはり、日本で唯一の世界に誇れる伝説のロックバンドですね。
ステージにhideさんの姿はなかったけれど……
hideさんとtaijiさんのギターも確かに聴こえていましたよ♪

紅白を最初から最後まで観たのは、本当に久し振りでした。
2015の紅白は最高でしたね! NHKの選考委員の皆様に感謝です。



富士山上空に、最初は巻積雲が発生していたんですが、
高積雲の帯状の雲に変換し、一部は白く光り輝いて
【レンズ雲】化していました。 8:20



九時頃には、長い層状に成長し

後方にあるレンズ雲も一体化している様に見えて来ました。 9:11



高知大学気象衛星画像 9:00


気象庁天気図 9:00

西からの低気圧の移動に伴って、発生したものと思われます。